温泉の豆知識

温泉の禁忌症・適応症

温泉に含まれるいろいろな化学成分が、入浴や飲用によって体に入ることで、さまざまな生体反応を起こします。
温泉の成分のみによってその効能を確定することは困難ですが、泉質によって次のような禁忌症・適応症が定められています。
禁忌症とは 温泉の効果は、その成分の違いによって千差万別であり、効果があるものでも利用の方法が正しくないと、有害になる場合もあります。温泉療養をしてはいけない症状を「禁忌症」といいます。 適応症とは 温泉療養に適した症状を「適応症」といいます。


浴用の一般的な禁忌症・適応症

これは、どのような泉質の温泉にもあてはまる症状です。
[禁忌症]病気の活動期(特に熱のあるとき)/活動性の結核/進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合/少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気/むくみのあるような重い腎臓の病気/消化管出血/目に見える出血があるとき/慢性の病気の急性増悪期
[適応症]筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)/運動麻痺における筋肉のこわばり/冷え性/末梢循環障害/胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)/軽症高血圧/耐糖能異常(糖尿病)/軽い高コレステロール血症/軽い喘息又は肺気腫/痔の痛み/自律神経不安定症/ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)/病後回復期/疲労回復/健康増進


浴用の泉質別禁忌症・適応症

浴用の泉質別禁忌症・適応症_表1
浴用の泉質別禁忌症・適応症_表2
硫化水素型については、適応症に末梢循環障害を加える。


飲用の泉質別禁忌症・適応症

飲用の泉質別禁忌症・適応症_表
このページのトップへもどる